なぜか「Windows 7」世界シェアが2%→9%に急騰 シンガポールは「91%超」異様な数値に
統計サイト「StatCounter」が公開しているPC用OS世界シェア推移において、ここ数ヶ月より「Windows 7」が説明のつかない急上昇を見せており、奇妙だとして海外掲示板やXなどで話題になっている。
StatCounterでの10月26日時点のWindows全体でのWindows 7シェアは「9.15%」となっており、Windows 11(49.05%)とWindows 10(40.84%)に続く数値に。今年8月時点では「2.04%」だったため、7%以上も増加する異常な動きとなっている。

地域別データによると、ヨーロッパなどは現在でも2%台である一方、アジアが「17.74%」と異様な数値上昇を記録。特にシンガポールに至っては「91.53%」に増加しており、Windows 11/10と逆転する高騰を見せている。


Windows 7は2009年にリリースされ、2023年に延長サポートも終了している。ここにきてのコンシューマ向けでのシェア拡大は考えづらく、今回の急上昇は統計サイト側のバグや誤りがある可能性も存在する。
一方、この現象を指摘したRedditユーザーは「おそらくデータセンターが原因だろう」と推測。物理的に91%もの端末が稼働しているのではなく、データセンターで大量の仮想マシンが稼働したことで統計が歪んだのではないか、とも指摘されている。
また、StatCounterのグラフは絶対数ではなく割合を示すため、Windows 11の利用台数自体が減少したわけではないとも見られ、別のユーザーからは「誰かが100万台のWindows 7仮想マシンを起動したのだろう」との冗談めいたコメントも寄せられていた。