世界初の「画面が伸びる」ノートパソコンが商用化 お値段50万円で16.7→14インチに巻き取り可能


世界初の「画面が伸びる」ノートパソコンが商用化 お値段50万円で16.7→14インチに巻き取り可能

レノボとインテルは16日、世界初の巻き取り式画面を搭載したノートPC「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable」を発表、6月19日より販売を開始した。日本国内での販売予定はなく、想定販売価格は3499ドル(約50万円)。

同製品は2年前にコンセプトモデルとして披露されたものの商用化となり、最大の特徴は垂直に「伸ばせる」ディスプレイ。14インチから16.7インチまで拡張可能なローラブル技術を採用することで、従来の14インチラップトップと同等の携帯性を維持しながらも、専用キーの押下やジェスチャー操作で画面サイズを約50%拡大することができる。

製品の主なターゲットについて、同社はモバイルワーカーやクリエイターなど、マルチタスクを重視するビジネスユーザーを挙げている。文書作成からコーディング(プログラミング)、コンテンツ制作など、様々な業務において、サブモニターを持ち運ぶことなく、生産性向上が図れるという。

具体的には、Excelスプレッドシートでは画面展開により表示可能な情報行数が39行から66行に増加し、プログラマーにとっては縦表示の拡張により多くのコード行が確認できるようになる。また、16対9の2つのディスプレイを縦に配置できるため、マルチタスクや外出先でのプレゼンテーションが容易になるとしている。

ディスプレイは120Hz駆動のOLEDパネルを採用し、400ニトの輝度と100% DCI-P3の色域をカバーする。厚さは19.9mm、重量は1.7kg。性能面ではインテルCore UltraプロセッサとArcグラフィックスを採用する。

なお、気になる耐久性については、テストを経て、ヒンジの開閉は最低30,000回、上下の巻き取り動作は20,000回の耐久性評価を受けていると説明している。

今年のラスベガスで開催された家電見本市CES2025での初公開時には、同製品は会場で注目を集め、75の賞を受賞。レノボのThinkBook Plusシリーズはこれまでにもユニークなディスプレイを搭載していた実績があり、第3世代ではキーボード横にサブスクリーンを初搭載するなどしていた。

著者 編集部 IT/デジタル担当
ほんの少し視点を変えてみるとテクノロジーはもっと面白くなる。そんな考えのもと、最新のIT、ガジェットに関するホットな話題や、エンタメを楽しむならコレ!といった耳寄り情報も提供しています。