欧州限定でWindowsが大幅改善…検索機能を“Bing以外”にできる、Edge強要の軽減など


欧州限定でWindowsが大幅改善…検索機能を“Bing以外”にできる、Edge強要の軽減など

米マイクロソフトは2日、欧州(EEA)圏内で提供されるWindows 10とWindows 11において、仕様の一部変更を発表した。EUが昨年施行したデジタル市場法(DMA)への対策の一環として、デフォルトブラウザの設定やWindows検索などが更新される。(日本は対象外)

なかでもタスクバーの検索ボックスやスターとメニューからアクセスするWindows検索において、自社検索エンジン「Bing」以外を設定することが可能になる。現状、ネット検索結果はすべてBingのもので変更することができなかったため、Bingを普段利用しないユーザーにとっては大きな改善となる。また、複数の検索エンジンの共存と可能とのことで、ユーザーが表示順も変更できるという。

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スタートメニューからアクセスできるWeb検索機能

また、ブラウザ「Edge」においては、他社ブラウザへのユーザー流出を防ぐため、現状は「既定のブラウザに設定」させるようなポップアップが現れるが、この類も表示されなくなるという。「タスクバーのアイコンをクリックするなどして直接開かない限り、既定のブラウザとして設定するかどうかの確認メッセージは表示されません」としている。

また、デフォルトブラウザに関する設定もより柔軟に設定できるようになる。これらの変更はEU圏内での対応となり、日本国内では行われないが、対象地域外でもこの程度に柔軟な使い方ができるようになってほしいものだ。

著者 山口雅史(編集部 経済社会)