旧村上ファンド系、ポケポケや球団運営の「DeNA」株を5.12%保有 「経営陣への助言」など目的に
アクティビストとして知られる旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスらがディー・エヌ・エー(DeNA)の株式を5.12%保有したことが27日、明らかになった。同日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で判明した。
報告書によると、8月22日から買い増しを進め、取得額の合計は約142億円に上る。共同保有者の内訳は野村氏が3.36%、旧村上ファンド系の投資会社「シティインデックスファースト」が1.76%を保有する。報告義務発生日は10月20日。

DeNAはゲームサービス「Mobage」やライブ配信アプリ「Pococha」「IRIAM」などのプラットフォーム運営を行う。プロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」の運営でも知られているほか、直近はポケモン社との協業タイトル『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』の世界的ヒットも記憶に新しい。
2025年3月期は売上収益1639億9700万円、営業利益289億7300万円と大幅増益を記録していた。
今回、ファンド側は保有目的について「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」と提出書類に記載。シティインデックスイレブンスは物言う株主として、これまでも複数の上場企業に対して株主還元の強化などを要請してきた経緯があるため、この開示を受け、翌28日前場のディー・エヌ・エー株は大幅続伸となった。