バンダイナムコ、第1四半期は2ケタ規模で増収増益「ガンダム」新作が各事業に貢献


バンダイナムコ、第1四半期は2ケタ規模で増収増益「ガンダム」新作が各事業に貢献

バンダイナムコホールディングスは5日、4-6月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比7.1%増の3004億3000万円、営業利益は17.9%増の519億2100万円となった。純利益は12.6%増の383億2900万円で、全ての利益項目で二桁成長を達成した。

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最多の売上利益を締めるトイホビー事業は売上高1468億9300万円で前年同期比10.6%増となった。ガンプラやコレクターズフィギュア、一番くじなどのハイターゲット層向け商品が好調に推移したほか、「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲームなどのカード商材も業績に貢献した。

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次いでゲーム開発などのデジタル事業では売上高1077億7000万円で横ばいだったが、セグメント利益は47.3%増の217億400万円と大幅に改善した。家庭用ゲームでは「ELDEN RING」のスピンオフタイトル「ELDEN RING NIGHTREIGN」が発売された期であり、発売初日に世界累計出荷本数200万本にのぼるなど好調を記録した。

「サンライズ」ブランドやバンダイナムコフィルムワークスなどの映像音楽事業は売上高212億6500万円で前年同期比21.5%増、セグメント利益は69.6%増の42億3000万円となった。この期にはガンダムシリーズの新作映像作品「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」がTV放送された。これにより「同作品の劇場興行収入、グローバルでの映像配信や商品・サービスのライセンス展開が業績に貢献しました」と説明している。

なお、第1四半期の好調を受けて、同社は通期予想の上方修正を実施。売上高、営業利益、経常利益などすべての指標を概ね100~110億円積み上げる見通しとなる。

著者 経済/社会担当
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