カプコン、4-6月期は大幅増収増益 モンハンワイルズは「想定下回る」状況も新作やSwitch2移植など展開

カプコンは30日、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高は455億200万円(前年同期比53.7%増)、営業利益は245億9700万円(同90.8%増)と大幅な増収増益となった。四半期純利益は172億3800万円(同72.8%増)だった。
中核のデジタルコンテンツ事業では、新作としては、5月に「カプコンファイティングコレクション 2」や「鬼武者2」を発売し、シリーズファンから根強い支持を集めたほか、6月には新ハードNintendo Switch 2向けに「ストリートファイター6」と「祇:Path of the Goddess」を投入した。
リセールタイトルとしては昨年度2月に最新作「モンスターハンターワイルズ」の動向が注目されるが、同社は4月意向の販売本数は「想定を下回った」と言及。シリーズとしては過去作「モンスターハンターライズ」が引き続き販売本数を伸ばした。
また6月に同社はバイオハザードシリーズの最新作を発表。これを受けて「バイオハザード ヴィレッジ」「バイオハザード RE:4」をはじめとした同シリーズタイトルの販売も続伸したという。これにより、四半期のソフト販売本数は1,416万本と前年同期953万本を上回り、業績向上に寄与した。
先日には「ストリートファイター6」はeスポーツ展開との連携強化などにより、累計販売本数が全世界で500万本を突破するなどし、結果としてデジタルコンテンツ事業の売上高は39.4%増、営業利益は56.4%増となった。
アミューズメント施設事業では、インバウンド需要の増加や新業態での出店効果により収益拡大に貢献し施設数は56店舗にのぼる。売上高は56億600万円(同15.3%増)、営業利益は9億4100万円(同82.3%増)だった。その他、遊技機などのアミューズメント機器事業では新機種「デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ」を1万9千台販売したことで、営業利益は49億1000万円(同353.3%増)と大幅に伸長した。
同社は2026年3月期の連結業績予想について、5月13日決算発表時の予想を変更していない。