ファーウェイ、パソコンにも自社開発OSを搭載 新型モデルに初採用…脱Windowsに一歩


ファーウェイ、パソコンにも自社開発OSを搭載 新型モデルに初採用…脱Windowsに一歩

中国の通信機器大手ファーウェイは19日、新型ノートPCに自社開発OS「HarmonyOS」を搭載することを明らかにした。同日に発表した中国国内向けモデル「Qingyun HM940」にて初めて採用される。

HarmonyOSとはファーウェイが自社開発するOSブランドの通称で、スマートフォンやタブレット、イヤホン、スマート家電に向けて提供されている。ノートパソコンについてはこれまでWindowsが搭載されていたが、今回初めて「HarmonyOS」を採用したモデルが登場する。

PC版HarmonyOSのデスクトップ画面はウィンドウ領域とタスクバーを備えるごく一般的なものになっており、Windowsに似たスタイルで操作ができる。

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発表によると、150以上の専用アプリを用意しているとし、ファイルマネージャが動作する様子も公開された。「WPS Office」などの事務ツールや広く用いられる一般ソフトも含まれるという。また、HarmonyOSを搭載したタブレット、スマートフォンとの柔軟な連携も可能だと紹介している。

MicrosoftのCopilot+シリーズと同様にキーボードには新たに「AIキー」を搭載。OS内蔵のAIツールを活用することで、スライドショーやマインドマップの自動生成、画像からの文字抽出、音声認識操作が行えるとのこと。

ファーウェイは2019年から続く米中対立による禁輸措置などが影響し、デバイスの自社開発、調達を進めている。ハードウェア領域では自社チップを製造するほか、直近ではソフトウェア、自社独自OSの整備に注力。2024年にはスマートフォン向け新OS「HarmonyOS NEXT」を発表。独自カーネルへの移行を進めている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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