「Switch 2」中国本土で発売されず 背景に厳しい販売規制か…早くも輸入版予約の動き


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任天堂が4月2日に公式発表した新型ハード「Nintendo Switch 2」について、早くも国内外で盛り上がりを見せているが、中国本土では発売が見送られることがわかった。

月2日に公表されたプレスリリースによればSwitch 2は「日本、北米地域、欧州地域、豪州地域、アジア地域(中国を除く)での発売を予定しております」と言及している。中国本土での発売は現時点では予定されていないが、本土ではない香港特別行政区では日本と同じく6月5日の発売を予定している。

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この発表をめぐり、ソーシャルメディアでは様々な要因が推測されているが、最も大きい影響として、中国本土におけるゲーム機販売の規制があるとの指摘が目立つ。そもそも中国では長らくコンソールゲーム機の国内販売が禁止されており、2010年代でも中国国内での展開は厳しい状況だった。

禁止令自体は2014年に解禁されたものの、2017年発売のNintendo Switchに「中国本土版」が登場したのは3年後の2019年だった。中国進出にはテンセントが国内運営に入って実現したものの、厳しいコンテンツ審査(版号取得)と未成年者の利用制限が継続していたことで、ほとんどのゲームタイトルが遊べないという結果に。

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中国市場ではテンセントがNintendo Switch関連を取り扱う。公式ホームページ。

さらに昨年、テンセントは中国版Switchのオンラインサービスを2026年にかけて終了することを明らかにし、撤退の方針を伝えた。こうした状況から、今回の「中国を除く」対応が行われた可能性が指摘されている。たとえ現行機のように、今後発売されることも想定したとしても、新たな現地パートナーの連携構築を考えると相応の時間を要しそうだ。

現地のゲーマーは基本輸入。ここで「日本専用」展開が転売阻止に働く可能性

では中国国内のゲーマーはSwitch 2は買えないのか?と言われると、そうでもないようだ。先述のとおり、中国版の現行機はわずか70本程度のタイトルしかプレイできないため、ゲーマーの間では「香港版」などの海外販売品を購入する動きが長らくの間確認されている。

今回、早くもそのような動きが国内の各ECサイトで見られた。例えば京東(JD.com)では国内販売されないにも関わらず特設ページが設けられ、商品ページには「港版(香港版の意味)」との表記があり、輸入の予約販売が行われている。一部で50元〜500元のデポジット方式での予約も実施されている。

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これらの出品者はおそらく香港などから輸入するものとみられ、なかには「日版(日本版の意味)」という選択肢も確認できる。たしかに日本版は価格が香港版より2万円ほど安価ではあるが、既報の通り日本国内専用、日本語専用。仮に購入したとしてもシステムUIの言語変更はできないため、中国本土への転売阻止に有利に働くかもしれない。

著者 編集部 経済・社会担当
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