「ライブドア」のミンカブ、特別損失で純損失55億円超見通し 広告やSEO不振など反映、次期は黒字予想

投資情報サイト「MINKABU」やポータルサイト「ライブドア」を運営するミンカブ・ジ・インフォノイドは2日、2025年3月期第4四半期において約34億4600万円の特別損失を計上することを明らかにした。関連する事業・サービスの撤退や終了に伴う措置となる。
「ライブドアブログ」などのサービスにおいて、Googleアルゴリズムの変更の影響によるトラフィック下落や、昨今の広告単価減少などを「重く捉え」たことで、これに関連する顧客関連資産について約21億4500万円の減損処理を実施。足元のトラフィックは改善傾向にあるとしつつ、クリエイターズエコノミー関連収益も増加しているとの見通しも示した。
次に、赤字事業からの撤退による損失として、コンテンツ事業の撤退や「ライブドアグルメ」「超ワールドサッカー!」など一部メディアサービスの終了、オフィス縮小に伴う減損や違約金を含め、11億9,800万円の事業撤退損失を計上するとした。
この発表と同時に、同社は通期業績予想の修正を公表。当期純損失は55億6000万円に達する見通しで、▲11億8000万円だった前期から赤字幅を拡大する格好となる。
なお、同社は事業の選択と集中を行うことで20億円超の大幅なコスト削減を実現をアピールしており、今回の特別損失の計上により、2026年3月期からの黒字化体制への移行見通しを立てている。