Galaxy S25:超軽量×小型×高性能スマホはこれ!進化は乏しいが使いやすさは随一

サムスンは昨月2月、スマートフォンの最新機種「Galazy S25」シリーズを発売しました。ここではその中から「S25(無印)」の使い勝手を簡単に紹介します。参考価格はオンラインストア直販で129,000円から。
Galaxy「S」シリーズは最新の処理チップとカメラを搭載した同社のハイエンド帯モデルとして、小型な「(無印)」と大型かつ高解像カメラを備えた「Ultra」が主に展開されています。グローバルでは1〜2月に発表され、日本でも春季の発売される周期を取っていたこともありましたが、今回はグローバルと同時発表、発売です。
▶Galaxy S25シリーズ(アマゾンSamsung Store/PR)
そのうち、今回紹介する「S25」はなんといっても小型であることが大きな特徴で、その重さはなんと162グラム。現行の同価格帯、同性能の端末だとどうしても200グラムを超え、はては230グラムというものもあるなかで、唯一無二に近いような存在感。筐体もハイエンド帯ならではの高級感ある背面処理と細いベゼルが印象的です。
手に収まるコンパクトさとソフトの使い勝手は優秀
ディスプレイには6.2インチAMOLEDディスプレイを採用。「(無印)」らしさを感じる全体的にコンパクトなデザインでしっかり手にもフィットし、手指が短めの方でも苦なく操作できます。性能は120Hzのリフレッシュレートと2600ニト輝度と明るさも確保しています。
性能面はGalaxyにカスタマイズされたクアルコム社の最新SoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載。Androidスマートフォンとしては正真正銘の現状最高クラスとなり、性能を測るベンチマークでは210万点(AnTuTu)以上を記録。Geekbenchのマルチコアテストでも10,000点を超え、日常のタスクや高負荷のゲームでもスムーズな動作を実現しています。メモリは12GB RAMで、ストレージは256GBもしくは512GBのオプションがあります。
また、Galaxyが他社メーカーと比べて秀でているポイントにカスタムOSが挙げられます。もちろん個人差はありますが、新たに搭載された「OneUI 7」では特に通知やクイック設定の操作性が向上。コントロールセンターと通知領域を分離しつつも、従来のOneUIスタイルが好きな方のために同一に表示する機能も搭載する…など、好みに合う細かな配慮がある印象です。
7年間のOSアップデートとセキュリティサポートが保証されており、長期的な利用にも適しています。
▶Galaxy S25シリーズ(アマゾンSamsung Store/PR)
S25のカメラは前世代のS24と同じ50MPメインカメラ、12MP超広角カメラ、10MP望遠カメラ構成。明るい環境ではシャープで鮮明な写真が撮影可能ですが、低照度下では競合他社(Pixel 9、Xiaomi 14Tシリーズ)などとはシチュエーションによってやや異なる印象。動きのある被写体や暗所での撮影ではブレやディテール不足が目立つ場合がありますが、AI関連技術による後補正がかなり利いているようです。


小型ながらもバッテリーは4000mAh
バッテリー容量は4000mAhで、一日程度の使用には耐えられるものの、外出先でゲーム…などと使い方をすると、持続時間が短くなる傾向があります。また充電速度も最大25Wに留まり、45W〜120Wが標準になりつつあるなか、競合他社に比べて遅め。この点はハイエンド帯としてもう少し欲しいところです。
前世代のSシリーズを持つ方が注目したい、製品のアップデートについてですが、「進化」という面では控えめと言えます。特にバッテリー寿命や充電速度などは改善の余地はあり。一方で、新たにスマートフォンを買う方やGalaxyブランドに乗り換える方にとっては高性能なプロセッサーやソフトウェアサポート、使いやすさを考えて「コンパクトなAndroidフラッグシップ」としてベストな選択になっていると感じます。
▶Galaxy S25シリーズ(アマゾンSamsung Store/PR)
本体カラーも「アイシーブルー」「ネイビー」「シルバー」「ミント」に加え、サムスン直販限定の「ブルーブラック」「コーラルレッド」「ピンクゴールド」も用意しています。価格帯や要件に応じて選択する価値がありますが、大画面を求める場合は上位モデル(S25 PlusやUltra)や他社製品も検討することもお勧めします。