京都アニメーション、新作タイトル発表 蒸気機関の発達した京都が舞台『二十世紀電氣目録』
京都アニメーションの最新作となるTVアニメ『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』が2026年に放送されることが決定した。25日に実施された新作タイトルの解禁情報番組にて発表された。
本作は、蒸気機関だけが発達した現実とは異なる20世紀初頭の京都を舞台にした、KAエスマ文庫原作の冒険奇譚。「電氣の時代」をともに夢見た兄を亡くし失意の中にいる少年と、亡き母への憧れと後悔を胸に信心深く生きる少女の出会いをきっかけに物語が始まる。
『二十世紀電氣目録』の秘密を巡り、登場人物たちが過去の後悔と向き合いながら、かつての夢と自分自身を取り戻していく再生の物語となっている。
監督を務めるのは『響け!ユーフォニアム3』で楽器作画監督などを歴任した太田稔で、本作が初監督作品となる。シリーズ構成には『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズの脚本や『バキ』のシリーズ構成を務めた浦畑達彦、キャラクターデザイン・総作画監督には『劇場版Free!-the Final Stroke-』でキャラクター設定や総作画監督を務めた岡村公平が起用された。
世界観設定には『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズや『ガールズ&パンツァー』の考証を務めた鈴木貴昭、音楽にはアニメーション劇伴制作が初めてとなる湖東ひとみが参加する。
主人公の坂本喜八役は内田雄馬、ヒロインの百川稲子役は雨宮天が務める。内田は今回の起用について「繊細にお芝居を積み上げていかねばと、気合が入った」と、雨宮からは「新しい雰囲気のお芝居で、役が決まってからも毎話挑戦の連続」とのコメントが到着した。


『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』作品情報
煙が覆う世界で電氣の時代を夢見た、少年少女の冒険奇譚!
──これは少し昔。
今ある歴史とは異なる進化を遂げた、20世紀初頭の京都。
蒸気機関のみが発達した世界で、街は煙に包まれていた。
“電氣の時代” をともに夢見た兄を失い、疑い深く生きる少年。
将来の夢と亡き母への後悔を胸に秘め、信心深く生きる少女。
夢を描いた「二十世紀電氣目録」の秘密を巡り、少年少女は出会う。
今の自分を乗り越えて、かつて見た夢を切り開け──!
これは〈再生〉の物語。
京都アニメーションの新境地。
印象派絵画を思わせる挑戦的な美術背景と、緻密なアニメーション表現で、
激動と革新の時代に輝いた少年少女の夢を描く──。
原作:「二十世紀電氣目録」結城 弘(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:太田 稔
シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクターデザイン・総作画監督:岡村公平
世界観設定:鈴木貴昭
音楽:湖東ひとみ
アニメーション制作:京都アニメーション
坂本喜八:内田雄馬
百川稲子:雨宮 天
©結城弘・京都アニメーション/明滋電氣商工会
