バンナムHD、通期売上予想を800億円増額 ガンダムにトレカにホビー絶好調、株価は2日で1000円上昇
バンダイナムコホールディングスは5日、2025年3月期第3四半期(2024年4月~12月)の決算を発表し、通期業績予想の上方修正を行ったことを明らかに。デジタル事業の好調など追い風に、売上高は1兆2,300億円を見込み、期末配当も変更したことで株価は急騰している。
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同社は当期の売上高予想を従来の1兆1,500億円から1兆2,300億円に上方修正。これは前回予想比で800億円(7.0%)の増加となる。営業利益は1,800億円(同200億円増)、経常利益は1,870億円(同240億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,280億円(同180億円増)とした。
業績予想修正の背景について、同社はデジタル事業およびトイホビー事業の業績が好調で、利益率の高い商品・サービスのヒット等により大きく伸長したことを挙げた。IPプロデュース事業とアミューズメント事業も同様に推移し、全ての事業が期初想定を上回る結果となった。配当については、1株当たり年間配当金を71円から72円に増額修正した。
一連の発表が行われた昨日正午ごろ、同社株価は急騰し、5日終値は前日比500円上げる4,389円をつけた。翌日となった本日も続伸し、終値はさらに500円積み上げて4,822円を記録。大幅に上場来高値を更新した。
同社は5日、2025年4月からの新中期計画を発表。好調としたゲーム系の展開を行うデジタル事業では「DRAGON BALL」「ONE PIECE」などの主力アプリが安定的に推移し、新作アプリゲーム「学園アイドルマスター」や「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツがワールドワイドでヒット。売上高は3,570億円、セグメント利益は「バンダイナムコオンライン」の大幅な損失を記録した前年からの変動もあり、4271.2%増と驚異的に伸ばした。
同じく好調のトイホビー事業は、グローバル市場における日本IPの人気拡大を追い風に、ガンダムシリーズのプラモデルやコレクターズフィギュア「ONE PIECE」「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲームなどが売れ、売上高は4,641億円、セグメント利益は976億円を記録した。