任天堂、今期2度目の下方修正も市場は楽観的 足元の“Switch 2”見据え株価続伸、一時高値更新
任天堂は4日、2025年3月期第3四半期(2024年4月〜12月)の連結決算内で通期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高を当初予想の1兆2,800億円から1兆1,900億円(7.0%減)、営業利益も3,600億円から2,800億円(22.2%)と修正した。
今回の修正は連結累計期間の販売状況や今後の見通しを踏まえたものとした。連結決算では売上高が前年同期比31.4%減の9,562億1,800万円、営業利益は46.7%減の2,475億9,700万円となり、前四半期に続き減収減益に。前年同期に販売した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』などの反動が響いた。
同日発表された資料において、ハードウェアとソフトウェアの売上高が前年比で減少したことも明かし、ハードウェア販売台数は当初予想の1250万台から1100万台に、ソフトウェア販売本数は1億6000万本から1億5000万本にそれぞれ引き下げられた。
この発表受けて、本日5日の株式市場における同社株価は続伸し、前場には一時昨日終値よりも300円高い10,770円を記録。終値ベースでも前日比+2.88%の10,700円となった。
足元では先月中旬に正式発表が行われた、次世代ゲーム機「Switch 2」の発売を控えており、4月の詳報発表の期待感が現行モデルの販売鈍化を上回っているものとみられる。