コナミ、営業利益が過去最高更新、1000億円の大台見込む「SILENT HILL 2」「eFootball」など好調


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コナミグループは1月31日、2025年3月期第3四半期の連結決算(24年4月~12月)を発表し、売上高は前年同期比22.8%増の3,108億2900万円、営業利益は同45.5%増の867億円となり、四半期ベースで過去最高を記録した業績予想の上方修正も行い、営業利益が1000億円台になる見通しも判明した。

好調の主な要因であるデジタルエンタテインメント事業の売上は前年同期比32.0%増の2,288億8200万円を記録。コンソール展開ではホラーゲーム「SILENT HILL 2」のリメイク版が世界累計200万本を突破したほか、看板タイトルでもある野球シリーズでは、大谷翔平選手がKONAMI野球アンバサダーを務める「プロ野球スピリッツ2024-2025」を発売。また、メジャーリーグ(MLB)全30球団とそのホーム球場を収録した「eBaseball: MLB PRO SPIRIT」を日本・アメリカを含む10の国と地域で配信開始した。

そしてサッカーゲーム「eFootball」は世界累計8億ダウンロードを突破。リオネル メッシ選手、ネイマール選手に加え、ルイス スアレス選手が新たにゲームアンバサダーに就任するなど知名度向上も図った。今後の展開では「メタルギア」シリーズ最新作「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」を開発中のほか「SILENT HILL」シリーズでは完全新作の制作も進行中としている。

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今後は「モンスター烈伝 オレカバトル2」などの新作アミューズメントも…開発パイプラインを見る

eスポーツ分野では、「eFootball™」最大の公式大会「eFootball™ Championship 2025」の開催を発表。全プレーヤーが参加可能な「Open」部門と、オフィシャルパートナーシップを締結しているクラブのファンNo.1を決める「Club Event」部門の2つの大会を実施する予定。

その他の事業では、アミューズメント事業が売上高169億円(3.6%増)、ゲーミング&システム事業が304億円(2.8%増)、スポーツ事業が364億円(2.4%増)とそれぞれ増収となっている。

そして、今回の好業績と今後の見通しを鑑み、同社は通期業績予想の上方修正を発表した。売上高は4120億円(前期比14.3%増)、事業利益は1080億円(同22.4%増)、最終利益700億円(同18.3%増)といずれの指標も2桁成長を見込む。

著者 編集部 経済・社会担当
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