カプコン、期末残り3ヶ月で業績進捗は約50%「モンハンワイルズ」発売で一気に挽回見込む


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カプコンは29日、2025年3月期第3四半期(2024年4月〜12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.3%減の888億5300万円、営業利益は310億2000万円(同35.0%減)と全指標で大きく減少した一方、業績予想は据え置いており、営業利益は12.1%増を見込んでいる。

主力のデジタルコンテンツ事業は「大型新作タイトルが不在なもののリピート販売が好調、計画通りに進捗」と題し、コンシューマの販売本数は『ストリートファイター6』を発売した反動がかさみ前年同期比で40%減少した。

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コンシューマーは『デッドライジング デラックスリマスター』『MARVEL vs. CAPCOM ファイティングコレクション:アーケードクラシックス』のパッケージ版を発売したほか、モバイル部門では『モンスターハンターNow』が累計1,500万ダウンロードを突破した。

また、リピート販売においては、2025年2月発売予定の新作『モンスターハンターワイルズ』への期待感を背景に、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』および『モンスターハンターライズ』が好調に推移。同シリーズの全世界累計販売本数は1億本を突破した。

通期の連結業績予想については、2024年5月発表の予想値を据え置いており、売上高は1650億円(前期比8.3%増)、営業利益は640億円(同12.1%増)を見込んでいる。本発表時点で3月期の期末まで残り3ヶ月となるなか、進捗率は50%程度となっており、新作『モンスターハンターワイルズ』での挽回が期待されている。

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その他アミューズメント機器事業ではスマートパチスロ市場の高まりが後押しし『ストリートファイターV 挑戦者の道』『鬼武者3』『モンスターハンターライズ』などの新機種が収益に貢献。売上高は前年同期比27.7%増を記録した。

著者 編集部 経済・社会担当
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