人気ゲーム「モンスト」がアプリ“外”課金に対応 ストアを介さずに手数料削減、ユーザー側もメリット


人気ゲーム「モンスト」がアプリ“外”課金に対応 ストアを介さずに手数料削減、ユーザー側もメリット
「モンスターストライク」

株式会社MIXIが運営するスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」が、アプリ外課金プラットフォームへの対応を開始した。デジタルガレージが運営する「アプリペイ」を通じて、ユーザーはゲーム内通貨「オーブ」などのアイテムを購入できるようになる。

国内のモバイルゲーム市場では、昨年6月に可決された「スマホソフトウェア競争促進法」などを背景に、アプリストア以外を経由して課金を行う「アプリ外課金」システムを採用する流れが盛んになっている。

従来、スマホゲームなどの課金はApp StoreやGoogle Playストアといったアプリストアを経由する必要があり、いずれも最大30%の手数料が発生する(小規模事業者は15%)。この料率が極めて高いことから開発企業からは「Apple税」と称されていた。しかし、各国での規制強化などがプラットフォーマーが外部決済を認める方向に動くきっかけとなり、ゲームサービス外でより低い手数料で購入できる「アプリ外課金」の導入が進んでいる。

アプリペイの公式サイトによると、手数料は基本的に「5%」を採用しているという。同時に大手金融機関のポイントモールやゲーム攻略メディア、インフルエンサー事務所などと連携した集客ネットワーク「アプリペイメディアネットワーク」を本格始動させ、送客につなげるなどの展開を実施している。

今回の「モンスターストライク」では他アプリと同様、手数料削減により発生した差額の一部をアプリ内アイテムとして還元する施策も行われており、「同じパックをもう一つ」「一人1回無料★6確定ガチャ」「オープ増量」といった、ユーザー側にもメリットのある仕組みとなっている。

著者 経済/社会担当
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