「国宝」「鬼滅」ヒット続く東宝、通期予想を上方修正 年間興収はすでに最高記録更新


「国宝」「鬼滅」ヒット続く東宝、通期予想を上方修正 年間興収はすでに最高記録更新
東宝(https://www.toho.co.jp/company)より

東宝は15日、2026年2月期の通期業績予想を上方修正すると発表した。営業収入は従来予想の3000億円から3600億円へと600億円引き上げる。

営業利益は570億円から650億円に、経常利益は550億円から655億円に、当期純利益は435億円から475億円にそれぞれ修正した。

修正の理由について同社は、今期上半期において映画事業が「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」や「国宝」の記録的なヒットにより当初の予想を大きく上回って推移したことを挙げた。これに加えて、IP・アニメ事業、演劇事業、不動産事業も堅調に推移したという。

東宝の配給部門は先月9日、1月から8月までのグループ累計興行収入が1,129億円となり、年末を待たずして歴代最高の年間興行収入を樹立したことを明らかにしていた。今年は上記に作品に加え、『名探偵コナン 隻眼の残像』などヒット作が続いており、史上最速の記録となっていた。

内訳は東宝が981億1,300万円、東宝東和・東和ピクチャーズが147億8,700万円。後者の東宝東和は2026年より米国ワーナー・ブラザース・モーション・ピクチャー・グループとワーナー・ブラザース作品の日本国内における劇場配給を担当することも明らかになっている。

著者 経済/社会担当
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