アニメが絶好調の東宝、IP・アニメ分野を映画事業から独立 数年で倍以上の事業成長を記録

東宝株式会社は14日、自社の本決算を発表したなかで2026年2月期より報告セグメントの見直しを発表。新たに「IP・アニメ事業」を独立したセグメントとして設定する方針を明らかにした。
同社は長期経営戦略「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」において「企画&IP」「アニメーション」「デジタル」「海外」の4つを成長キーワードに掲げており、映画・演劇・不動産に次ぐ「第4の柱」としてアニメ事業の強化を推進している。
現に同社のアニメーションブランド「TOHO animation」は『ハイキュー!!』『僕のヒーローアカデミア』といった強力IPを創出し、2年で倍を上回る成長を記録。IP及びアニメ関連ビジネスを引き続き成長領域と位置づけ、「人員体制・海外拠点の拡充や、M&A等の成長投資に注力していく計画」とされている。

今回のセグメント変更は、こうした方針に基づき、IP及びアニメ関連ビジネスの事業活動と業績進捗をより明確に開示することを目的とするもの。具体的には、これまで「映画事業」に含まれていた「映画営業事業」「映像事業」のうち、TOHO animationの企画・製作・権利利用やゴジラのライセンス事業といったIP・アニメ関連の部分を抽出し、「IP・アニメ事業」として新たに独立させる。また、「映像事業」は「映像関連事業」へと名称変更される。

新たなセグメント構成は、2026年2月期第1四半期決算より適用される予定。