タカラトミー×セガ×三菱商事、北米で共同事業を検討中。ゲーセン、カプセルトイなど幅広い期待含ませる
タカラトミーは1月31日、セガと三菱商事との間で、北米市場における共同事業検討の覚書を締結したことを発表した。「グローバル市場における日本IPのマーチャンダイジング(MD=グッズ等)ビジネス拡大を見据えたもの」としており、3社の強みを活かした新たなビジネスモデルの構築を目指す。
3社は発表のなかで近年、日本アニメ作品の海外展開が加速しており、特に北米市場では「MDビジネス」が年率15%以上の成長を見込むなど、著しい発展を遂げていると言及。
加えて、北米では日本のゲームセンターに見られるようなアミューズメント施設への関心も高まりつつあるとして、カプセルトイやクレーンゲームといった日本発の遊戯文化が新たな娯楽として注目を集めていると説明した。
今回の提携では、タカラトミーが持つカプセルトイ筐体やぬいぐるみ、ベイブレードなどのグローバル玩具ブランドの強み、セガが保有するソニックやアングリーバードなどのグローバルIPとクレーンゲーム筐体、関連商品の製造ノウハウ、そして三菱商事の海外事業開発力とパートナーネットワークを組み合わせることで、北米市場における日本IPを軸としたエンターテインメント複合店の展開を検討していく。
なお、玩具業界と商社との関わりの例として、タカラトミーと三菱商事による「ベイブレード」展開が過去に行われており、かつて存在した三菱商事の子会社・ディーライツを通してベイブレードのアニメ製作や海外販売を行っていた。