BS11、事業強化で「アニメのBS11」認知目指す 毎週40本無料放送、地方在住者からも評価


BS11、事業強化で「アニメのBS11」認知目指す 毎週40本無料放送、地方在住者からも評価
BS11/撮影:オタク創建編集部

BS放送局「BS11」を運営する日本BS放送は10日、第3四半期決算を発表。放送事業収入は76億289万円となり、前年同期比3.1%の減収となった。同社は説明資料中にて、アニメ関連事業の強化を通じて「アニメのBS11」としてのブランド認知拡大を図っていることを強調した。

BS11ではアニメ作品を放送する「ANIME+」ブランドを持っており、7月からは再放送や声優オリジナル番組含む全41作品が一週間で放送されている。BS11ほどの作品ラインナップを誇る放送局はTOKYO MXほどになるが、こちらは首都圏近郊でしか視聴できない。そのため、全国一斉に無料で視聴できる機会として、リアルタイムを楽しみたいコアなアニメファンに親しまれている。

また、BS11は放送事業に加え、アニメ作品の製作委員会への出資も行なっている。有名どころでは『リコリス・リコイル』があるが、直近でも『Summer Pockets』『忍者と殺し屋のふたりぐらし』『日々は過ぎれど飯うまし』等に出資したことを明かした。

なお、アニメ製作委員会からの出資配当収入は前年が好調だったことによる、反動減が見られたとしている。放送領域に留まらない多角的な施策も積極的に展開し、4月には四国最大のアニメイベント「高知アニクリ祭2025」に初出展するなどした。

アニメ以外の番組施策では、4月の番組改編で俳優の黒谷友香さんが理想のお庭を作る本格園芸番組『黒谷友香、お庭つくります』を新たにレギュラー番組として放送開始した。ドラマコンテンツでは、中国時代劇『後宮の涙』や韓流ドラマ『チャンファとホンリョン~裏切りと復讐の女たち~』、国内ドラマ『愛の嵐』等を編成し、特に今年没後30年を迎えるテレサ・テンの生涯を描いた日本初放送の中国ドラマ『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』は話題性の高いコンテンツとして好評を得たという。

著者 編集部 経済・社会担当
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