メルカリ、台湾進出1周年 最も検索された単語は「吉伊卡哇」日本発キャラグッズが人気


メルカリ、台湾進出1周年 最も検索された単語は「吉伊卡哇」日本発キャラグッズが人気

メルカリが台湾で展開するWeb版「美露可利(メルカリ)」は、2024年8月29日のサービス開始から約1年で登録者数30万人を突破した。これに合わせて、初年の利用者動向も公表した。

同社が発表したトレンド通信によると、6月末までで最も取引量が多いカテゴリーは「キャラクターグッズ」で全取引の約3件に1件がキャラクターグッズの取引となった。次に取引量が多いのは「ファッション」で全体の15%となっている。

年代別の購入傾向を見ると、10代から40代と70代以上では「ゲーム・おもちゃ・グッズ」が1位、50代と60代では「ファッション」が1位という結果になった。

0825-pdiiczx1

検索キーワードランキングでは「ちいかわ(吉伊卡哇)」が1位を獲得した。台湾では高雄市でちいかわをテーマとしたイベントが23日間にわたって実施され、延べ600万人以上の来場を記録。人気の高さが「美露可利」の検索データからも確認できる。

2位にはファッションブランド「Vivienne Westwood」がランクインした。台湾では同ブランドの人気が非常に高く、世界に数店舗しかない「Vivienne Westwood cafe」も展開されており、高い関心が検索数の多さにつながっていると分析されている。

0825-d4l50sfx

3位には「ごきげんぱんだ」などのキャラクターを手がけるクリエイター「にしむらゆうじ」が入った。

ファッションブランドの取引数を男女別で調査した結果、男性では日本の鞄メーカー「吉田カバン」が1位を獲得した。耐久性と美しさ、実用的な機能性を兼ね備えているとして人気で、台湾では現地で購入できないモデルもあることから注目度が高いとされる。男性の上位10位のうち半分を日本関連ブランドが占め、4位に「UNIQLO」、7位に「Needles」、8位に「THE NORTH FACE PURPLE LABEL」、9位に「CITIZEN」がランクインした。

同社では「モノを大切にする文化」により、二次流通市場に出回る中古品の状態が非常に良好であることから、日本で出品された状態の良い中古品が台湾の消費者に人気を博していると分析している。

著者 経済/社会担当
オタクの“今”を届ける新・総合メディアより、アニメ・ゲーム等関連企業の動向やコンテンツ産業の動きを紹介します。エンタメと経済、双方の視点で迅速に、わかりやすく、独自の切り口でお届けいたします。