任天堂、通期業績予想を下方修正 販売状況と為替踏まえ、前回予想比で営業利益22.2%減
任天堂株式会社は4日、2025年3月期第3四半期(2024年4月〜12月)の決算を発表すると同時に、3月期通期の連結業績予想を下方修正したことを明らかにした。売上高を当初予想の1兆2,800億円から1兆1,900億円へと7.0%下方修正。営業利益は3,600億円から2,800億円へと22.2%減、当期純利益は3,000億円から2,700億円へと10.0%の減少となる見込み。
今回の修正は、第3四半期連結累計期間の販売状況や今後の見通しを踏まえたものとした。また、為替前提レートを1米ドル140円から150円に変更した点も影響している。ユーロについては1ユーロ155円で据え置きとなっている。
これに伴い、配当予想についても見直しを実施。1株あたりの期末配当金を94円から81円へ下方修正を行い、これにより年間配当金は116円と減配の見通しも明らかにした。
なお、同日公表した第3四半期の連結決算では、売上高が前年同期比31.4%減の9,562億1,800万円、営業利益は同46.7%減の2,475億9,700万円となり、前四半期に続き減収減益となった。前年同期に販売した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』などの反動が響いたが、足元ではSwitch後継機の展開を発表するなど、市場からの注目も高まりを見せている。