バンダイナムコ、直近決算でゲーム系事業が「4271.2%増」驚異的増益 全社業績もほぼ倍増


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バンダイナムコホールディングスは5日、2025年3月期第3四半期連結累計期間(2024年4月~12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比23.8%増の9,556億円、営業利益は同129.0%増の1,792億円とほぼ倍になり、全事業セグメントで増収増益を達成した。

中核事業の一つである、ゲーム系の展開を行うデジタル事業では「DRAGON BALL」や「ONE PIECE」などの主力アプリが安定的に推移。昨年5月にリリースした新作アプリゲーム「学園アイドルマスター(開発:サイバーエージェント)」が好調なスタートを切ったほか、6月発売の「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツがワールドワイドでヒット。売上高は3,570億円、セグメント利益は705億円となった。特に利益は反動も寄与した形で、前年同期比4271.2%増と驚異的に伸ばした。

もう一つの中核事業であるトイホビー事業は、グローバル市場における日本IPの人気拡大を追い風に、ガンダムシリーズのプラモデルやコレクターズフィギュア、「ONE PIECE」「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲームなどが好調。売上高は4,641億円、セグメント利益は976億円を記録した。こちらも利益は同40.0%増と大きく伸ばした。

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IPプロデュース事業では、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が歴代ガンダム映画の興行収入No.1を達成。「ブルーロック」新作も貢献し、売上高609億円、セグメント利益は同38%増の94億円となった。また、アミューズメント事業は、国内既存店売上高が前年同期比106.9%と回復。「バンダイナムコ Cross Store」などの特徴ある施設が好調で、売上高1,047億円、セグメント利益は同7.7%増の81億円となった。

同社は2025年3月期の通期業績予想を上方修正。第3四半期までの好調な業績と今後の事業展開を踏まえ、1株当たり配当予想も年間71円に引き上げた。期末配当は60円を予定している。

著者 編集部 経済・社会担当
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