広告でよく見る「G123」運営元、米国NASDAQに上場 アニメ用いたゲーム化で世界進出へ


広告でよく見る「G123」運営元、米国NASDAQに上場 アニメ用いたゲーム化で世界進出へ

HTML5ゲームプラットフォーム「G123.jp」を運営するCTW株式会社は18日、ナスダック株式市場のオープニングベルを鳴らすと発表した。同社の創設者兼最高経営責任者で会長の佐々木龍一氏が、経営陣とともにセレモニーを執り行う。

CTWは海外統括会社「CTWケイマン(イギリス領ケイマン諸島)」を8月6日に米国NASDAQに上場させており、これに続くオープニングベルセレモニーは東部時間18日午前9時頃から行われた。

CTWが運営する「G123.jp」といえば、人気の日本アニメのライセンスを活用した基本プレイ無料のウェブゲームプラットフォームで知られ、多額のウェブ広告費を活用していることから、名前をご存じの方も多いはず。

ヒットタイトルとして「クイーンズブレイド」「蜘蛛ですが、なにか?」「ゴブリンスレイヤー」などの作品を題材としたゲームを挙げているほか、直近では「ありふれた職業で世界最強」「ドラえもん」といった幅広いジャンルもブラウザゲーム化。さらに今後は「薬屋のひとりごと」の初ゲーム化も担当することを明かしている。

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外部機関の調査レポートによると、CTWは2023年、総課金額ベースで世界最大のアニメIP活用型のゲームプラットフォームになったとアピール。同社は日本の有力アニメIP保有者との関係を活かしており、海外への展開も含めたNASDAQ上場とみられる。

佐々木氏は「ナスダックのオープニングベルセレモニーは、CTWだけでなく、アニメとビデオゲームへの情熱を共有するすべての方にとって、興奮に満ちた瞬間となるでしょう」「G123.jpで構築した没入感のある世界観と愛されるキャラクターは、世界中のプレイヤーを魅了し続け、長期的な成長の可能性を推進しています。」とコメント。「CTWは、拡大を続けるヒットタイトルゲームのラインナップと熱心なファンコミュニティによって支えられており、成長著しいグローバルゲーム市場の一部を所有する機会を投資家に提供します」と述べた。

同社株のIPOでの初値は4.75ドルを付けたが18日現在では1.99ドルとなっている。

Yoshioka

著者 Yoshioka
オタク総研媒体統括 兼 株式会社オタクリエイト代表取締役。アニメ、テクノロジー(ガジェット)、コンテンツビジネス、システム開発などを取り扱っています。PRプランニングやIP調達、制作事業の統括も兼任。好きなものは新作アニメ、海外スマホ、東南アジア。