米国で成長著しいラウンドワン、現地企業2社の上場検討を開始 フード併設店舗の出店進める

アミューズメント施設運営を行うラウンドワンは8日、同社子会社である「Round One Entertainment Inc.」と「Round One Delicious Holdings, Inc.」について、海外証券取引所への新規株式公開(IPO)に向けた検討を開始したと発表した。
同社は上場検討の理由について「米国における事業展開を一層加速し、国際的な認知度やブランド価値を高めるとともに各子会社の企業価値の顕在化を図り、グループ全体の資本効率、人的資本及びガバナンスの向上を行うこと」を目的としていると説明している。
「Round One Entertainment Inc.」はカリフォルニア州に海外1号店を出店して以来、米国内で着実に店舗数を増やしてきた。特に日本の人気アニメの景品を揃えたクレーンゲームなどが若者層に支持され、郊外のショッピングモールの空きテナントに大型店舗を展開する戦略で成功を収めており、経済誌でも度々取り上げられている。
米国事業の強化としては、過去5年間で新規出店を進め店舗数を41店舗から57店舗へ、クレーンゲーム機の平均設置台数を50台から160台へと伸ばし、海外比率を大幅に上昇させた。

今後は、フードホール併設店舗の新規出店に加え、積極的なコラボキャンペーンの実施を行う見通しも示している。また、海外展開については新たに「デリシャス事業」の始動を発表した。国内で最高評価を得た日本食レストランをそのままのクオリティーで海外で提供するという。