ガンホー、臨時株主総会の基準日設定 “物言う株主”から森下CEO解任請求、厳しい提言

「パズル&ドラゴンズ」などで知られるガンホー・オンライン・エンターテイメントは28日、9月に開催予定の臨時株主総会における議決権の基準日を8月12日に設定すると発表した。同社は23日に株主から臨時株主総会の招集請求を受けており、これに対応するための措置となる。
同社によると、臨時株主総会で議決権を行使できる株主を確定するため、8月12日の最終の株主名簿に記録された株主を議決権を行使できる株主とする。
【ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(3765)】基本情報・最新ニュース・株価チャート
今回の臨時株主総会招集請求はINTERTRUST TRUSTEES (CAYMAN) LIMITED(Japan-Upの受託者として)と株式会社ストラテジックキャピタルの2社が行った。両社は合わせて同社の総株主の議決権の3パーセント以上を6カ月前から継続保有している株主である。
請求の内容は、定款一部変更として取締役解任決議要件を加重する条項の削除と、代表取締役社長CEO森下一喜氏の解任の2点。
今年1月に公表した同社らの提言書では、「過去10年間で、時価総額と営業利益は大幅に下落した一方で、森下社長の報酬は1.2億円から3.4億円への大幅アップとなっています」と指摘。報酬水準について「世界有数のゲーム会社である任天堂に肉薄し、カプコンやコナミより金額が少なかったことはありません」と問題視していた。
ガンホーは「本請求の内容及びこれに対する対応について慎重に検討を行っている」とし、臨時株主総会を開催する場合に備えて議決権の基準日を定めたと説明している。