『鬼滅の刃』新作、初週末で73億円の歴史的スタート 日本株式にも影響、400億円超はリピートも鍵か


『鬼滅の刃』新作、初週末で73億円の歴史的スタート 日本株式にも影響、400億円超はリピートも鍵か

7月18日(金)公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』について、製作公式および興行通信社より興行収入速報が発表。初日から3日間で動員384万4000人、興収55億2400万円を記録し、歴代最高のオープニング成績を記録したことがわかった。

この記録は、2020年公開の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開3日間動員342万人、興収46.2億円を上回るものに。公開週は海の日の祝日も挟んでおり、こちらを含めた公開4日間の累計成績は動員516万人、興収73億円に達している。

初日単体での成績では動員115万人、興収16.5億円、翌20日単体では動員142万人、興収20.4億円をそれぞれ記録した。これにより、日本映画としてのオープニング成績、初日成績、単日成績の記録を更新し、圧倒的な「鬼滅」シリーズの支持の厚さを印象づけた。

この影響は配給元である東宝にも及んでおり、この発表を受けて同社株は一時9980円をつけ、上場来高値を記録。前日比で4%を超える伸びとなった。

他作品の動きとしては、4週連続で首位を維持していた『国宝』は2位となり、公開46日間の累計では動員486万人、興収68億円を突破している。前週2位で初登場した『スーパーマン』は3位に順位を下げた。数値からも示された通り、鬼滅新作の需要を背景にシネコンや各劇場が上映割合を上げており、その他作品が押される格好となっている。

今後もまだまだ観られていない既存ファンも多く存在するほか、ライト層の動員が見込まれるため、引き続き大きく数を伸ばすとみられる。公開前は「155分」という比較的長めの尺が2度目、3度目のリピート囲い込みに影響する可能性が指摘されていたが、その点もクオリティの高さや今後提供される入場プレゼントの充実で前作を上回る興行も期待されている。

著者 編集部 経済・社会担当
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