TBS、アニメ等企画制作に本気 投資枠300億円設定、新会社代表に経歴25年のテレ東出身者

TBSホールディングスは22日、アニメ作品を基本としたIP(知的財産)収益最大化を目指す新会社「株式会社SAND B(サンド ビー)」の設立を発表。総額300億円の投資枠を活用し、有望なIPパートナーとの協業を通じて収益の多角化とグローバル展開を加速させる。
新会社には8月1日付でテレビ東京専務取締役出身の川崎由紀夫氏が代表取締役社長に就任する。川崎氏は、25年にわたり数々のアニメの立ち上げや事業拡大に深く関与し、日本のコンテンツが世界市場で成功するための礎を築いてきた実績を持つ。TBS側は「豊富な経験と卓越した実績は、これから数々の挑戦をしていく株式会社SAND Bの舵取りを担うに最適である」と評価している。
新会社は「流行より、終わりのない物語を」をビジョンに掲げ、「誰かのもとで生まれたキャラクターやコンテンツを、私たちは、ひとつの命として考え、その命がすくすくと育っていく『場』を創造する」としている。社名のSAND Bは、SANDBOX(砂場)から生まれ、世界へと広がる挑戦に「共に在る(Be)」との意味合いがあるという。
先日には同じく総額300億円の投資枠を設定した新会社「株式会社CIP」を設立することを発表していた。
■株式会社 SAND B
所在地: 東京都港区赤坂 5 ー 3 ー 6
代表取締役社長:川崎由紀夫
事業内容:
・アニメーションを中心とした IP の企画、開発、制作
・制作した IP の国内外における放送、配信、商品化、イベント、ゲーム等、各種展開
・有望な IP への投資と事業開発
・IP を活用した新規事業の企画・運営
資本金: 1 億円、資本準備金 1 億円
株主構成: 株式会社 TBS ホールディングス 100%
新・代表取締役社長 川崎由紀夫からのコメント「この度、株式会社SAND Bの代表取締役社長に就任いたします川崎由紀夫です。日本のコンテンツIPは、世界に通用するものだと確信し、これまで市場拡大に注力してまいりました。そうした中、世界的な競争が厳しさを増していることもあり、よりビジネスに『柔軟な対応とスピード力』が重要になっています。TBSホールディングス及びMBSメディアホールディングスのパワーと積極性に、私が培ってきた経験と知識が加わることで、日本のIP関連業界の発展に寄与できればと考えています。関連する方々と手を取り合い、様々なチャレンジをしていきたいと強く思っています。」