英語圏で「ウマ娘」空前の盛り上がり…海外投票サイトで『シングレ』首位キープ、英語版リリースでイベント盛況


英語圏で「ウマ娘」空前の盛り上がり…海外投票サイトで『シングレ』首位キープ、英語版リリースでイベント盛況

4月から6月にかけて放送されてきたTVアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』はトレンドインする大きな話題となったが、国内に留まらず海外でも注目を集めていた。直近にはスマートフォンゲームの英語版がリリースされるなど、ウマ娘の盛り上がりが過熱している。

海外のアニメファンによる投票サイト大手のAnime Trendingの週間ランキングで「シングレ」は第4週目まではトップ10位圏外だったものの、5週目は9位、6週目は5位と急伸。7週目にはジャンプ原作の『ウィッチウォッチ』を抑え1位につけ、以降も最終話まで首位をキープし続けた。

また、同じく毎週行われた女性キャラクター(FEMALE CHARACTERS)投票においても6週目以降は「オグリキャップ」が「猫猫(薬屋のひとりごと)」「若月ニコ(ウィッチウォッチ)」などを抑え首位となっていた。

一方、Anime Cornerなど他の海外アニメランキングサイトでは必ずしも1位を獲得しているわけではないが、(50作品中で)トップ10に入っている場合も多く、一定の注目や支持が集まっていたことが示された。

リアルイベントには米国のウマ娘視聴者&トレーナーが集結

直近のウマ娘の海外展開ではやはり欧米圏に向けた「英語版」のリリースが大きい。英語版のリリースは先の「シングレ」の前半クールが終了したタイミングだったほか、先日7月6日まで米国で開催されていた「Anime Expo」に先立つ形だったため、オンライン、オフラインの両面で高い注目を集めていた。

特にAnime Expoでは、サイバーエージェントグループとして出展しており、「ウマ娘」関連のオフライン展示や体験ブースが設置された。現地では各ウマ娘のコスプレを楽しむ人の写真も寄せられ、現地ファンが直接作品や他のファンと交流する場となっていた。

そして、現地では日本で昨年公開された劇場版『ウマ娘 新時代の扉』のプレミア上映も行われており、上映会場の外に「数百人」が漏れていた報告も確認されている。

現地のウマ娘ファンからは多数の感想が寄せられており、「シングレ」においては映像美はさることながら、地方から全国へ進んだオグリキャップの躍進、周りのキャラクターとの関わりなどストーリーが評価されていた。また、現実の競走馬をモチーフとする「ウマ娘」ならではの設定にも関心が集まっており、直近では「ハルウララ」の投稿には反響が多数あがった。

音楽関連でも代表曲である「うまぴょい伝説」の英語版がリリースされるなど、ゲーム・アニメ両軸での海外でのさらなる注目度の高まりが期待されている。

Ⓒ久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会
Ⓒ Cygames, Inc.

著者 山本晃平