ヤフオクのニーズも取り込める?メルカリ、最短1日で落札決定する「オークション機能」を導入
フリーマーケットアプリ「メルカリ」は29日、新たな販売方法として「オークション機能」の提供を開始すると発表した。同機能は、出品者が設定した開始価格から購入希望者が入札を行い、最高額を提示した利用者が商品を落札できる仕組みとなっている。
オークション機能は最初の入札があった日の翌日20時台までが競り合い期間となり、最高価格での入札者が落札者として決定する。この仕組みにより、価格交渉の手間を省きながら、市場原理に基づいた適正価格での取引期待できるとして、順次アプリ版およびブラウザ版のユーザーに展開される予定となっている。
メルカリによると今回のオークション機能導入の背景には、既存の「価格なし出品」機能に対する利用者からのフィードバックがあるとしている。
価格なし出品とは、昨年5月に導入された機能として出品時の価格設定の悩みを解消することを目指したものだったが「いつ売れるかわからない」「提案がきても納得する価格ではなかった」といった課題や、「コメント欄での価格交渉とあまり変わらない」「買う際になるべく価格交渉をしたくない」などの負担が寄せられていたという。
メルカリが実施した利用者アンケート調査(対象1,112人、2024年11月実施)によると、7割以上の回答者が「メルカリのオークションを利用してみたい」と回答。希少性の高い商品や人気商品の取引に対する需要が確認された。また「売りたいものを素早く手放したい」「価格提案なしで納得の価格で購入したい」といった具体的なニーズも明らかになった。