インドで「PS5 Pro」発売が暫定見送り 理由は“最先端”が故の都合と判明
日本国内を含め世界各国で販売を開始したソニーの高性能機「PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)」をめぐり、海外ゲーマーの間で「インドでの発売が現時点で見送りになった」ことが明らかとなり、話題になっている。
ソニーの現地法人の公式発表や現地メディアによると、インドでPS5 Proの発売を一時「見送る」ことが判明。その理由について「IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)で使用される6GHz無線帯域がまだ許可されていない」というインドの通信事情があるとしており、同国を含む未認可の地域では一貫して販売は行われないとしている。
Wi-Fi 7とはWi-Fi 6Eに次ぐ無線通信「Wi-Fi」の最新規格として、通信速度と安定性のさらなる向上が図られている。日本国内では2023年末に解禁されたばかりであり、対応するマザーボード(パソコン)も少ないなか、高性能機と位置づけられた「PS5 Pro」ではゲーム機としていち早く対応したことで、コアユーザーの間で話題になっていた。
しかし、インドを含む一部地域ではWi-Fi 7の使用が未認可であるため、今回の対応を取ったと見られる。
ただ、現地メディアによると、国内消費者の需要が一定数あるためか、小売業者の一部は並行輸入という形で調達する動きもあるという。価格は米国の小売価格+2〜3万ルピー、およそ16万円程度になるといい、大幅に値上げも想定されている。インドではWi-Fi 7の認可を間もなく行う見方もあり、現時点での発売を見送ったとしても、今後正式発売する可能性はあるという。
世界各国、日本では電波法などで周波数ごと、形態ごとに電波の利用可否が定められている。