サムスン、三つ折り型スマホを翌年発表の可能性 世界展開出来ないファーウェイ逆手に追随できるか


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韓国の電子機器大手・サムスン電子が、画面を2回折りたたむことができる「三つ折り型」スマートフォンの開発を進めており、早ければ2025年にも発売される可能性があると、現地韓国メディアの報道で明らかになった。

ZDNETコリアによると、同社のディスプレイ部門は既に必要な部品の開発が完了、生産への準備にも向かっているとすつつも、実際に発売されるかは同社のコンシューマ分野、モバイルエクスペリエンス事業の判断になるという。

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サムスンはディスプレイの開発、製造を行う子会社Samsung Displayを保有しており、現行の折りたたみスマホ用のフレキシブル有機ELの供給を行っているほか、過去には三つ折り技術も展示するなど、商用化に必要な技術力は持っているようだ。

サムスンのディスプレイ製造子会社Samsung Displayが制作した3つ折りディスプレイ「Flex S」=CES 2022
サムスンのディスプレイ製造子会社Samsung Displayが制作した3つ折りディスプレイ「Flex S」=CES 2022

現在、三つ折り型スマートフォンを販売しているのは中国のHuawei(ファーウェイ)のみで、同社の「Mate XT」は中国国内でのみ販売されている。しかし、海外では販売が制限されている現状から、もしサムスンが発表すれば世界展開を行う初の三つ折りスマートフォンになる可能性がある。

サムスンは「Galaxy Z」シリーズを他社に先駆けて発売し、同市場のパイオニアとして知られるが、2024年からは中国国内メーカーが相次ぎ薄型軽量化を実現した新製品を発表。最新モデルのGalaxy Z Fold 6は一定の改良は見られたものの、競合と比べると見劣る部分も指摘されている。一方、つい先日には韓国市場向けに、厚みやカメラに改良を入れた「Galaxy Z Fold 6 Special Edition」を発表、再び注目を集めている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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