“そんなバナナ”な事態に…伝説の『おぼっちゃまくん』がインドで人気再燃、新作アニメが日印共同で制作決定


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テレビ朝日は30日、1980年代後半から90年代初頭に放送された人気アニメ「おぼっちゃまくん」の新作シリーズをインドで制作することを発表した。インド現地での人気が再燃したことを受けての決定で、来春からインド全土での放送が予定されている。

「おぼっちゃまくん」は、小林よしのり氏の原作漫画を基に1989年から1992年にかけてテレビ朝日系列で放送された作品。世界的大富豪「御坊財閥」の跡取り息子・御坊茶魔が繰り広げる学園生活を独特のギャグで描き、「おはヨーグルト」「そんなバナナ」といった、現代でも通用する独自の言い回し「茶魔語」とともに、放送当時大きな話題を呼んだ。

そんな同作が近年、インドのキッズチャンネルでテレビ放送が行われると大きな反響を読んだといい、此度の日印共同制作が決定した。新シリーズは、テレビ朝日とソニー系現地企業ソニー・ピクチャーズ・ネットワークス・インディア(SPNI)の共同制作により、全26話(各22分)が制作される。シナリオは原作アニメの制作を手掛けたシンエイ動画が担当し、アニメーション制作はインド側が行う形で進められている。

また、新作シリーズは放送に先駆け10月21日、フランス・カンヌで開催された国際コンテンツ見本市「MIPCOM 2024」でワールドプレミア上映も実施。上映後には制作陣によるトークセッションも行われ、インドの子どもたちからの要望で実現した新作に対して、世界各国の関係者から高い関心が寄せられたという。

来春からはSPNI傘下のキッズ専門チャンネル「SONY YAY!」でインド全土での放送が開始される予定となっている。

著者 編集部 アニメ情報担当