X、APIのBasicプランを“2倍に増額”予告 企業向けは「月額640万円」任天堂も断念する超高額設定


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X社は先日、開発者向けに提供するX APIサービスの料金体系を改定する予定であり、最大契約価格が2倍になることをデベロッパーコミュニティ上で告知した。

X APIとは、X上のデータを外部の開発者や企業が活用するために必要な機能群。契約すると、一定条件下でポスト(旧ツイート)の検索や投稿、いいねなどの操作を外部から行うことができるもので、まとめサービス「Togetter」などを筆頭に活用されている。

しかし、X APIをめぐっては昨年、実業家・イーロン・マスク氏による一連のサービス改革により大幅な制度変更が行われ、これまで無料で使用可能だった機能のほとんどが有料化。そのうち月額100ドルで契約可能な「Basic」プランでは1万件/月の投稿しか許可されておらず、サービスへの活用に打撃を与え、大多数の外部サービスが運営を終了する自体に陥った。

そして今回、Xのデベロッパーコミュニティで告知されたところによると、これまで月額100ドルだったBasicプランを200ドルに値上げするという。また、新たに年間契約の制度を設け、Basicプランの年額を1,800ドル(25%割引)などに設定するとのことだが、具体的なリリース日程については明らかにされていない。

https://devcommunity.x.com/t/upcoming-updates-to-the-self-serve-x-api/227668

また、試験用途に限られた無料プランも提供するとしており、こちらは引き続き月間500ポストの投稿が制限されるほか、気象警報や交通情報、緊急通知などを配信する認証済みサービスについては、引き続き無償での利用を認めるとしている。

大企業向けには「Enterpriseプラン」が設けられている。しかし、その価格は「4.2万ドル(≒640万円)」という非常に高い月額基本料が必要となる。この負担は大企業にとってもかなりの痛手になっているようで、今年にはNintendo SwitchにおけるX連携サービスを終了することが話題になった。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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