マスク氏、Xのブロック機能に大幅な仕様変更を示唆「改悪」「インスタ見習って」機能廃止を懸念する声も


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ソーシャルメディアのX(旧Twitter)をめぐり、実質的所有者であるイーロン・マスク氏が同サービスのブロック機能に大幅な変更を加える意向を発表。ユーザーの間で懸念を含むさまざまな声が広がっている。

マスク氏は日本時間の24日、自身のXにてブロック機能について「アカウントとの関わりをブロックするが、公開された投稿を見ることはブロックしない」ポリシーについて「そろそろ、こうなってもいい頃」と投稿。ブロックされたユーザーであっても、ブロック元アカウントの公開投稿を閲覧できるようになることが示唆されることとなった。

SNSにおける「ブロック機能」とは、特定のアカウントが自分の投稿を閲覧することを制限、ダイレクトメッセージの送信を遮断したり、タイムライン上から相手のポストを非表示にしたりすることが出来る機能で、プライバシー保護の観点から重要な役割を持つ。

マスク氏、昨年には「将来的な廃止」意向を示していた

マスク氏はXのブロック機能について、縮小すべきとの意思を以前より示しており、2023年8月には「ブロック機能の廃止を将来的に行いたい」とする意向を明かし、大きな注目を集めた。同時にブロック機能はダイレクトメッセージにのみ適用すべきだとの意見も述べていた。

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この話題をめぐっては、情報の自由な流通を支持する声がある一方で、それを大いに上回る、プライバシーや安全性を懸念する意見が多い。ブロック機能はストーカー行為対策などにも用いられることとあるため、「相手に投稿が見られる」機能変更に「余計なことしかしない」「改悪」「ブロックの意味がない」などと強い懸念が寄せられている。

また、マスク氏の投稿にはコミュニティノートが付与されており、アップルやGoogleなどのアプリストアにおけるSNSアプリのブロック要件規定に適合しない可能性があるとも指摘されている。

インスタのブロック機能を羨む声も

そして、本件を契機に、競合プラットフォームであるインスタグラムがXとは真逆の方針だとして話題になっている。現在、インスタグラムでは一般的なSNSよりも強固な効力を持つブロック機能が複数用意されており、なかでも「ブロックしたユーザーが新たに作成したアカウントも自動的にブロックする」という機能は、いわゆる「裏アカ」も一掃できるものになっており、「Xも見習ってほしい」との意見が注目を集めていた。

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なお、Xではこの件から話が発展して「ブロック機能廃止」を懸念する声もある。現時点ではまだ廃止予定はないというが、これまでの一連のマスク氏の改革(API有料化や収益制度の導入)を鑑みると、そうした懸念が払拭することも難しいようだ。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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