X社、ブラジルで事業閉鎖を発表 司法からの「検閲」めぐる脅迫か、サービスは継続して提供


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ソーシャルメディアのXは日本時間の17日、ブラジルでの事業運営を停止すると発表した。同国でのXサービスは引き続き提供される。同社によると、この決定はブラジルの最高裁判所のアレシャンドレ・デ・モラエス判事による「検閲命令」への対応をめぐり、同社の法的代理人が逮捕の脅威にさらされたことを受けてのものだとしている。

X社のグローバル政府関係チーム(Global Government Affairs)は声明で、デ・モラエス判事が秘密裁定を通じて自社に対し、特定のコンテンツの削除を命じていたと主張。同社はこの命令に従わなければ、ブラジル国内の従業員が逮捕される可能性があると警告されたという。

この状況下でX社は、従業員の安全を確保するため、ブラジルでの事業運営を即時に停止する決定に至ったと説明している。その上で、ブラジルのユーザーに対するサービス提供は継続すると付け加えた。

同社はさらに、デ・モラエス判事の行動を民主主義と相容れないものだと強く非難。「判事の行動は民主的な政府とは相容れません。ブラジル国民には選択肢があります – 民主主義か、それともアレシャンドレ・デ・モラエスか(His actions are incompatible with democratic government. The people of Brazil have a choice to make – democracy, or Alexandre de Moraes.)」とコメントしている。

著者 編集部 経済・社会担当
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