インプレゾンビは減る?増える?Xの収益化プログラムが大幅更新、閲覧数から「エンゲージメント」への変更に


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ソーシャルメディアのXは10日、クリエイター向け収益配分プログラムの大幅な仕様変更を発表した。11月8日以降、返信欄での広告表示による収益が廃止され、有料会員からのエンゲージメントを基準とした新たな収益モデルへと転換される。

現在、Xでは有料会員制度「X Premium」の加入者向けに、ポストの閲覧数などに応じて広告収益の一部を還元するプログラムが提供されている。

素直に減るはずがないとの指摘も

10日、X公式アカウントでの発表によると、収益額の算出が閲覧数ベースから、有料会員からの「いいね」「リポスト」「リプライ」などのエンゲージメントに応じたものになることがわかった。

これにより、一般ユーザーの間ではX上に蔓延る「インプレゾンビ」の存在の行方が話題に。閲覧数ベースから変更になるため、これまで指摘されていた「リプライ欄」における無意味な投稿やbotでの投稿は現状ほどの効力を発揮しなくなり、減る可能性もある。

その一方で、エンゲージメントには「良いね」「リポスト」に加え「リプライ」も対象となることから、収益目的でプレミアム会員同士が不必要な会話を繰り広げる「荒らし」のような行為が増える可能性もある。加えて、直接での収益化を行わない、アフィリエイトリンクを貼り付けるような行為がすでに一部で見られており、そうした新たな課題として浮上することも指摘されている。

収益化プログラムの参加資格要件には、プレミアムまたは認証済み組織アカウントであること、直近3カ月間で500万以上のオーガニックインプレッション獲得、プレミアム会員のフォロワーが500人以上—などが設定されている。この変更は、「インプレゾンビ」による広告収入目的の低質な投稿の抑制が期待される一方、プレミアム会員数の増加がクリエイターの収益に直結する構造となることから、プラットフォーム側の収益増強を図る狙いもあるようだ。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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