コンテンツ支出額が過去10年で最高 アニメとK-POPの“推し活“成長後押し、イベント市場は1兆円超と完全回復


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博報堂DYのグループ企業が共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」が19日に発表した「コンテンツファン消費行動調査2024」によれば、生活者のコンテンツへの支出金額は79,103円となり、2011年の調査開始以来2番目に高い水準、直近10年の調査結果では最高額となった。

プロジェクトがとりまとめたレポートでは国内エンターテインメント市場が新型コロナウイルス感染症流行前の水準を超える盛り上がりを見せていると取り上げた。市場カテゴリ別の成長については、特にリアルイベント市場が顕著であり、推定市場規模が1兆288億円(前年比14%増)に達した。

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この市場では単なるイベント開催だけでなく、いわゆる「聖地巡礼」と呼ばれるようなロケ地訪問などの支出が牽引した「バラエティ・ドラマ」や「アニメ・特撮」といったジャンルでも伸びが目立ったという。次いで関連グッズ市場も7,245億円(前年比36%増)と大幅に拡大しているほか、デジタル配信を含むスマートフォン・タブレット市場も前年比24%増と急成長を遂げた。

リーチ力は「鬼滅の刃」「SPY×FAMILY」人気アニメ強く、K-POPも成長顕著

また、アニメなど全11カテゴリ・1,300以上のコンテンツに関する「リーチ力・支出喚起力ランキング」の算出結果も公表しており、前者のリーチ力ランキングでは、『鬼滅の刃』と『SPY✕FAMILY』が前年に引き続き1位と2位を維持し、TOP20のうち13作品をアニメが独占。食品やスマホゲームなどジャンルを問わないIP活用も見受けられ、訴求力が強いという。

一方、「支出喚起力」ランキングではK-POPアイドルグループの躍進が目立ち、『SEVENTEEN』が1位『Stray Kids』が3位にランクインし、同ランキングでK-POPが首位を獲得するのは今回が初めてだった。誕生日の応援広告出稿、ファン主催のイベント参加など、リアルとデジタルをまたいだコンテンツの体験も支出を後押ししたものとみられる。

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調査を実施したコンテンツビジネスラボはこの結果について「コロナ禍の間、デジタルを中心にコンテンツと出会い、デジタルに支出することに馴染んだ生活者が、リアルでの体験にも積極的に支出するようになり、コンテンツホルダーにとってチャンスが広がったと言えそうです。」と紹介している。

調査方法:インターネット調査
調査地区/対象者:全国15~69歳の男女 (全国7エリアを性年代別人口構成比で割付)
有効回収サンプル数:10,000サンプル
調査時期:2024年2月27日(火)~3月8日(金)
調査機関:QO株式会社

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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