モンスト、減収も「フリーレン」等コラボでユーザー増加 MIXIは競輪アプリが成長、アリーナ運営も開始
株式会社MIXIは13日、2025年3月期第1四半期(4月-6月)の決算を発表。売上高が前年同期比4.1%増の300億円、当期純利益が同37.5%増の22億円となり、増収増益を達成した。
事業概況によれば、中核のデジタルエンターテインメント事業の売上高は181億円となり、同3.8%の減収に。主力となる「モンスターストライク」の一人当たり売上(ARPU)が低下したことで減収だった一方で、利益指標は一部事業撤退などが奏功し増加に転じている。
また、モンスターストライクについては直近に「葬送のフリーレン」「東京喰種」などの人気コンテンツとのコラボを推進したことで、ユーザー数(MAU)は前年を上回ったとも報告。7月以降も「推しの子」などを展開したほか、「ことばRPG コトダマン」は前年同水準の売上を維持し、黒字を継続しているという。
スポーツ事業は13.8%増の85億円と好調だった。主力サービスの競輪ベッティングアプリ「TIPSTAR」が41.4%増と大きく成長。4月には伊東温泉競輪場の包括運営を開始し、競輪場運営を手がけるチャリ・ロト社も堅調に推移した。そして、5月には千葉ジェッツふなばしのホームアリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」が竣工。お披露目式を行い各種ライブイベントに用いられており、黒字転換が求められる。
また、「家族アルバム みてね」のライフスタイル事業は同サービスの好調により13.0%増の27億円、特にプレミアム会員やGPS機能などの注力商材が売上を牽引した。そして、投資事業では、出資先のスポットワークアプリ「Timee」が先日東証グロースに上場したことで、73.1%増の6億円を記録。
通期業績予想は据え置きとなったが、タイミー社の株式売却などから上振れの可能性も示唆された。