ブシロード、本決算は営業利益74%減 ライブ好調も、ゲーム関係で苦戦 コンソール展開の先行投資が重荷に


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株式会社ブシロードは13日、2024年6月期の連結決算(’23年7月〜’24年6月)を発表。売上高が前年同期比5.2%減の462億6,295万円、営業利益は73.9%減の8億8,257万円、純利益は60.8%減の8億484万円となり、大幅での減益となった(通期予想は上振れ)。

同社の軸であるトレーディングカードゲーム事業では、主力タイトル「カードファイト!! ヴァンガード」の新シリーズ展開が好調。「ヴァイスシュヴァルツ」は2024年1月に簡体字版をリリースし、多言語展開を加速させた。4月には新TCG「プロ野球カードゲーム ドリームオーダー」を発売する一方「Shadowverse EVOLVE」は軟調に推移した。

不調となった主な要因としてデジタルコンテンツ事業が挙げられ、市況悪化の影響を受け、当期にモバイルゲーム5タイトルのクローズと1タイトルの運営移管を実施。昨年夏にはゲームブランド「ブシモ」を「ブシロードゲームズ」へとリブランディングを実施、コンソールゲーム展開を新たに始め6タイトルをリリースしたものの、開発費の先行投資が継続している。

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一方のライブエンターテインメント事業では、バンドリ!プロジェクトの新バンド「MyGO!!!!!」と「Ave Mujica」が国内外で人気を博したことが好機となり、過去最高の売上を記録。また、フィギュアブランド「PalVerse(パルバース)」を立ち上げ、中国市場での販路開拓に成功したとも説明している。

また、プロレス団体「新日本プロレス」と「スターダム」を擁するスポーツ事業は減収増益と堅調に推移。運営体制強化のため、両社の社長交代や組織再編を実施した。

今後の方針として、TCG事業の強化とグローバル展開を継続するとして、2025年6月期の業績予想は売上高490億円(前年同期比5.9%増)、営業利益20億円(同126.6%増)としている。また、2022年8月に発表し翌年に一部見直しを行った4ヵ年の中期経営計画について、今回その取り下げを決議。デジタルコンテンツ事業の縮小やコンソールゲームの将来予測困難さを理由に挙げている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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