中華系新興メーカーが世界初の“320W”スマホ充電技術を発表へ 数分で満充電、普段使いには懸念も


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中華系の新興スマホブランド・Realme(リアルミー)が、世界初となる320Wの急速充電技術を発表することがわかった。8月14日の発表にて明かされるものだったが、これに先駆けて公式が告知している。

Realmeは2018年に誕生したを発表した振興ブランドで、当時は中国の大手メーカー「OPPO」のサブブランドという位置づけで展開。日本市場でスマホを投入していないことから、国内での知名度は皆無なものの、低価格さとコストパフォーマンスが評価され、南アジア、東南アジア、ヨーロッパ、インドやその他新興国において急速にシェアを伸ばしていた。

Realmeが投入するスマホは新興国向けのローエンドモデルからゲームにも特化したハイエンドモデルまで多岐にわたり、今回発表する超急速充電の技術はハイエンドモデルへの搭載が見込まれ、公開されたプロモーションビデオによれば、ゲーム用途での充電不足を解消する目的などがあるようだ。

同社のみならずスマホメーカー各社の充電技術は過去数年間で急成長を遂げており、2021年に同社は65W充電に対応した新製品「Realme GT Master Edition」を展開、33分で4300mAhバッテリーを満充電することが可能に。その後も翌年には150Wを、その翌年にはさらに240Wをそれぞれ最新機種に採用し、結果としてバッテリーの満充電にかかる時間が10分以内という急速な性能向上を果たしていた。

青天井に伸び続けるスマホの充電技術だが、他社では日本ですっかりおなじみとなったシャオミも昨年の見本市にて「満充電まで5分未満」という300W充電技術をデモで発表、こちらも商用実装の可能性が高い。そのため、Realmeが日本市場に参入していない現状を鑑みると、むしろシャオミの動向に注目しておきたいところ。

また、あまりの突出した急速充電はバッテリー側の技術が追いつけていないのも現状で、負荷増大によるバッテリーの劣化も避けられない。そのため、一般にはこうした急速充電は常用すべきでないとの認識もあり、朝起きて「充電するの忘れてた!」という時などに限定して使うのが現実的だろう。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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