東映アニメ、1Qは「ワンピース」「ドラゴンボール」牽引し過去最高水準「ガルクラ」円盤は初週2.2万本セールス、新規IP創出にも意欲


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東映アニメーションは7月31日、2025年3月期第1四半期(4〜6月期)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.0%増の230億5,900万円、営業利益は同219.0%増の66億8,400万円と大幅な増収増益を達成し、第1四半期ベースで過去最高水準となった。

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売上高の増加については、同社の主力タイトルである「ワンピース」の海外配信権販売や「ドラゴンボール」シリーズ等の版権事業が伸長したこと、「スラムダンク」「ゲゲゲの鬼太郎」の国内配信権販売の好調が要因にあるといい、円安進行も後押ししたと説明。営業利益の3桁台増益については、前期までにあった『聖闘士星矢 The Beginning』の評価損計上の影響消失が主要因とした。

同社の中核となる映像製作・販売事業の内訳を見てみると、劇場アニメ部門では、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」などを引き続き放映したものの、「THE FIRST SLAM DUNK」の反動減で減収。テレビアニメは「ワンピース」「わんだふるぷりきゅあ!」「逃走中 グレートミッション」「おしりたんてい」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「ガールズバンドクライ」の6作品を放映したが、こちらも反動により減収。

一方のコンテンツ部門では「THE FIRST SLAM DUNK」のブルーレイ、DVDが好調に稼働し増収。海外映像部門は「ワンピース」貢献により増収となった。なお、数値報告としては同四半期に放映した東映オリジナルIP「ガールズバンドクライ」のアニメ化円盤が初週セールス2.2万本と伝えている。

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版権事業では、「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズに加え、「デジモン」シリーズの海外での商品化権販売が、アプリ商品販売事業では「ワンピース」「プリキュア」シリーズのショップ事業がそれぞれ好調だった。

東映アニメーションは今後について、稼ぎ柱となる主力IPを軸にしたグローバル展開をさらに強化すると引き続き紹介。「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズなど人気作品の海外展開を加速させつつ、持続的な成長も念頭に置いた新規IP開拓など展開も推進している。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。
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