カプコン、1Q利益は46%減少 新作発売の下半期集中が影響、人気IP作再販支え「モンハン」シリーズ1億本突破


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株式会社カプコンは29日、2025年3月期第1四半期(4月1日~6月30日)決算を発表。売上高は32.5%減の295億9,700万円、営業利益は46.4%減の128億8,900万円と前年同期比ベースで大幅減となった。

主力のデジタルコンテンツ事業では、売上高、営業利益ともに40%~50%程度の減少となった。これは2024年内の大型新作タイトルが下半期に集中していることが影響したといい、ソフト販売本数も前年同期の1,350万本から953万本に減少した。

ただ、3月発売の『ドラゴンズドグマ 2』も計画通りの推移を見せていると報告しているほか、前期発売の主力タイトル『ストリートファイター6』については、eスポーツ展開との連携強化によるブランド認知とユーザー数の拡大を推進。先日もアメリカ・ラスベガスで格闘競技大会「EVO 2024」で大いに盛り上がった。

一方、過去作品のリピート販売は「堅調な滑り出し」を見せたといい、特に「モンスターハンター」シリーズが好調で、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』および『モンスターハンターライズ』の販売が続伸。これにより、同シリーズの全世界での累計販売本数が1億本を突破し、同社IPのブランド価値向上に大きく貢献した。

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6月には過去作品『モンスターハンター ストーリーズ』および『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』を現行機向けに移植して発売。モバイルコンテンツでは、前期配信開始の『モンスターハンターNow』が累計1,500万ダウンロードを突破。さらに6月には『モンスターハンターパズル アイルーアイランド』(iOS、Android用)をグローバルで配信開始し、新たな展開を図っている。

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このほか、アミューズメント機器事業ではパチスロ機をFY22以来に投入し、スマートスロット「ストリートファイターV 挑戦者の道」を5.5千台販売した。大型シリーズ別の累計販売本数は以下の通りとなった。

「バイオハザード」シリーズ:1億6,000万本
「ストリートファイター」シリーズ:5,500万本
「モンスターハンター」シリーズ:1億300万本
「ロックマン」シリーズ:4,200万本
「デビル メイ クライ」シリーズ:3,200万本
「デッドライジング」シリーズ:1,700万本
「ドラゴンズドグマ」シリーズ:1,200万本

著者 オタク総研編集部2班

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