UUUM、連結決算で黒字回復 売上減も人事削減や構造改革が寄与、ショート動画のマネタイズ課題


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YouTuberタレントのプロダクション業務などを行うUUUM株式会社は12日、2024年5月期の第4四半期(’23年6月~’24年5月)の決算を公表。第4四半期単体および、四半期連結での営業利益が黒字に回復したことがわかった。

同日に公表された決算資料によると、当四半期での売上高は52億1,000万円と前年同期比で88%水準の減収となった一方、営業利益は1億7,900万円となり、6億9,000万円の赤字を計上していた前年同期から黒字に転じた。四半期連結も同様に、売上高は230億8,700万円→210億2,100万円と減収したものの、営業利益は黒字転換した。

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売上高の減収について同社は、クリエイター関連商品の販売を行うマーチャンダイジング事業に成長が見られたものの、クリエイターへのアドセンス(Google社による広告収益配分)の減収が主要因だと説明。一方の黒字転換については、第3四半期から実施した一連の構造改革により人件費や販管費の削減で営業内利益を計上したことによるもので、売上要因ではないという。

また、業績の参考数値として所属クリエイター全体での動画再生数推移も公表しており、前年同期比100%水準と横ばいで、全体に占める縦型ショート動画を除く、通常動画の割合は微減したと明かした。近年の「YouTubeショートの再生回数増加」による、収益還元の悪化が顕著に反映されており、昨年にはこれを理由に業績見通しの下方修正を行っていた。

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ショート動画は通常の動画に比べ再生数が獲得しやすい一方、収益性は通常の動画に比べ劣る傾向にあり、クリエイターによる広告挿入のコントロールが出来ないことから、収益性には未だ乏しいことで知られている。同社は「マネタイズ施策を拡大中」と説明している。

著者 オタク総研編集部(地域/マガジン)
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