ゲーム開発のgumi、大手協業でのオリジナルタイトルを開発中止 他社IP活用に方針転換、多額の損失打開なるか


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モバイルゲーム開発を手掛ける株式会社gumiが今月7日に発表した2024年4月期(’23年5月〜’24年4月)決算によると、今後のゲーム開発方針において「オリジナルタイトルの開発を当面中止」する方向に転換することが分かった。

同社が今年3月に発表した当期第3四半期の発表時点では、2024年以降に大手パブリッシャーとの協業により2本のオリジナルタイトルの開発を行っていたとしていたが、通期決算の資料中では「開発中のオリジナルタイトルについて、市場動向及びゲーム性を考慮し、大手パブリッシャーとの協議により開発中止」を決定したことを発表。開発中止で10億円を売上原価に計上した。

そして今後の方針としては、オリジナルタイトルの開発は当面行わないことを決め、「当社ゲームエンジン×他社IP」および「開発受託」の両方を軸足においた戦略に変更。同時に開発子会社「スタジオFgG」を解散し、事業部化する組織改編も行いつつ、 カジュアルゲーム、コンソールゲーム、Steam等の領域にも注力する姿勢を見せた。

他社IPの活用戦略としては、当期にアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの新作ゲーム化案件を獲得。「実績のある当社ゲームエンジンを効率よく活用することで開発コストを下げ、継続的な安定利益を創出」するとして、2026年以降の早期配信を目指す。

なお、別事業である「ブロックチェーン等事業」において“Web3ゲーム”などと称されるタイトル・サービスの開発をのべ14本実施中。うち、SBIグループとの提携により展開する推し活×ブロックチェーン経済圏「OSHI3」は翌年までに時価総額100億円を目標にしている。

また、一連の業績悪化とそれに影響する無配実施、そして先日報じた「80人規模の希望退職者募集」の責任を明確化するとして同社代表取締役と取締役の3ヶ月間の役員報酬を100%減額するとも伝えた。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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