モバイルゲーム開発のgumi、純損失60億円を計上 主力タイトル不振で赤字拡大、80人規模の希望退職者募る


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モバイルゲーム開発を手掛ける株式会社gumi(東証プライム)は7日、2024年4月期(’23年5月〜’24年4月)の決算公表にあわせて、同日開催した取締役会にて80名規模の希望退職者の募集を実施すると発表した。

gumiはモバイルゲームやブロックチェーンゲーム等の企画開発を展開しているが、当期におけるモバイルゲーム事業の売上が予想を大きく下回ったことで、59.34億円もの純損失を記録。前期の44.59億円から損失額が拡大する格好となった。損失要因としては、同社の主力タイトルである「アスタータタリクス」の売上が予想から大きく未達であったこと、28億円のソフトウェア減損損失を計上したことが影響しているという。

今後については、5月以降の『アスタータタリクス』の黒字運用を見当しているほか、リスクの高いオリジナルタイトル開発の一時的な停止、自社ゲームエンジンと有力IPを活かした収益性の高いタイトルの配信、開発受託の拡大などを通じて、業績回復に務めたい考えを示した。

また、それらの方針の一環、そして開発状況を加味したことなどにより、現在80名ほどの余剰人員が所属しているとして「企業の将来構想と合致しない社員に対して希望退職の選択肢を提供する」ことを決定したという。

希望退職による人員削減の募集人数は80名、7月31日退職により特別退職金等の費用は1億円と見込んでいる。

オタク総研編集部

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