「にじさんじ」のANYCOLOR、通期決算で利益30%増 VTuber当たり売上高が堅調に増加、過去最高の利益率に


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国内大手VTuberプロダクション「にじさんじ」などを運営するANYCOLOR株式会社は12日、2024年4月期の通期決算を公表。売上高は前年期比26.3%増の319億9555万円、営業利益は同31.4%増の123億6816万円、純利益は同30%増の87億2599万円となり、すべての主要指標で2桁増収増益を記録した。

事業年度全体ではグッズ販売等の「コマース」領域を軸足に、動画配信サイトによる「ライブストリーミング」領域、タイアップ案件等で構成される「プロモーション」領域と多面的に展開し、継続的な成長を見せている。領域別での売上構成比については過去年度と変わらず、コマースが全体の3分の2を占め、次いてプロモ、ライブ、イベントとなっている。

また、直近3が月の四半期別業績では、売上高が前年同期比47.0%、営業利益が同74.7%と通期をうわる伸びを記録している。大規模イベントの開催により、コマースやイベントの業績が増加したこと、VTuber当たり売上高が着実に増加していることを背景が業績お仕上げにつながったとしている。

特に営業利益については、コマースとイベントの2領域において、変動費低減や利益率改善などの施策にも重点を置いたことで、増益に大きく貢献したと説明している。こうした成長継続の投資として、同社は採用にも力を入れているとして、当四半期ではは新卒採用等の影響から、従業員数が大きく増加している。

決算資料では資金面以外の数値も公開されており、「にじさんじ」に所属する日本国内で活動するVTuber数は127人に、「にじさんじオフィシャルストア」などの利用の際に必要な会員制度「ANYCOLOR ID」は前年同期比35%増の126万3000IDにそれぞれなり、着実なファンコミュニティの形成がうかがえる。

また、今期の見通しについては、前年期に引き続き「ユニットプロデュース施策」を中心としたVTuber毎収益の向上と新規デビューを通じて継続的な事業成長を図る。同時に、イベント開催等の要因により発生していた四半期ごとでの業績変動について、平準化を目指すとしており、第1四半期については「前年同期比では減収・減益を見込む」としている。

©ANYCOLOR, Inc.

著者 編集部 アニメ情報担当
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