グーグル、2025年に短縮リンク「goo.gl」を完全終了へ 書籍などで“リンク切れ”影響に懸念、非営利団体も保存の意向


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米・グーグルは18日、同社が提供するURL短縮サービス「Google URL Shortener」の完全終了を発表した。2025年8月25日以降、同サービスで生成された「goo.gl」で始まる短縮リンクは全て無効になる見込み。

Google URL Shortenerはすでに2018年に新規URLの短縮受付を停止していたが、すでに発行されたリンクについては継続して短縮元への転送を提供していた。しかし、今回の発表ではサービスの完全クローズを予定しており、前記の期日以降はリダイレクトができなくなるという。

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また、完全終了に先駆けて2024年8月23日からは一部のgoo.glリンクに対して、サービス終了を告知する中間ページが表示され、猶予を設けることも明らかに。ただし、この猶予が有効であるのは編集可能なウェブページに限られ、書籍などに印刷した場合だと、講じる手段は事実上存在しない。

本サービスの完全終了後、goo.glドメインを使用したすべてのショートリンクは404エラーを返すことになるというが、これを受けて元利用者からは「無責任」とする意見が多数寄せられていた。

また、この対応について、デジタル情報のアーカイブ収集を行う非営利法人「Internet Archive」は20日に「私たちは2009年からこの準備をしてきました。301Works をご覧ください」とSNSに投稿。301Worksでは「bit.ly」など大手短縮サービスの転送情報を可能な限りアーカイブするプロジェクトとのことで、「goo.gl」についても対応する意向を示した。

なお、開発者向けにはGoogle公式ブログにてリファラの仕様説明やFirebase Dynamic Links(FDL)の案内なども行われているので、関係する方はチェックしてほしい。

著者 編集部テクノロジー情報班
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