ウクライナ経由だと3分の1以下?激安でYouTube Premiumを使う裏ワザにメスか「解約された」報告相次ぐ


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YouTubeが提供する有料サブスクリプションサービス「YouTube Premium」について、地域の価格差を流用した“割安で契約できる裏ワザ”をめぐり、取り締まりを強化する可能性が示唆されている。

YouTube Premiumでは登録することで再生ページの広告非表示、動画のバックグラウンド再生やポップアップ再生、音楽サービス「YouTube Music」などが利用でき、日本国内では原則月額1,280円(税込)で提供されている。

ただ、一部のユーザーは「割高」として、月額料金を大幅に安くして契約する手法を活用するケースが見受けられ、ウェブ検索ではしばしば“裏ワザ”とも称されている。大まかな内容は「VPNを使い地域を仮想的にウクライナに設定し、フリヴニャ(現地通貨)で決済する」というもので、契約地域によって価格差をつけているGoogleの仕組みを流用した手法となる。

その価格設定は月額プランが99UAH(≒390円)となっており、日本との価格差は3分の1以下と非常に割安。これでも直近の大幅値上げを反映したものであるため、トルコやインドなどでは最大85%ほど安く使える時期も存在した。

しかし、Googleもこうした裏ワザを認知していない訳がなく、これまでにも「トルコ・リラで使えなくなる」などの変更を加えていたが、直近に海外掲示板のReddit上で「メンバーシップを強制的に解除された」との報告が寄せられている。

「VPNを使用して安価に契約した」とするユーザーの投稿によると、自身のアカウントに対しGoogleから「Your YouTube Premium membership has been canceled」とのメールが届いたと主張。スクリーンショットを添付し、「YouTube Premium メンバーシップがキャンセルされました。2024年7月7日に特典は失われます。」とのメッセージが表示されていた。

これらの投稿について、Googleは公式に声明を発表しておらず、解約理由は定かでないものの、同時多発的に起こっていることを加味すると「裏ワザ(メスを入れた」ことが理由にあると想定される。また、別のユーザーは地域間での引っ越しを理由に解約された経験を明かしつつ、カスタマーサポートもそれを認めたことを共有しており、今後その対象範囲を拡大する可能性も指摘されていた。