TwitterだけでなくLINEも?大手SNSが続々「NFT」市場に参入(小話57)
ここ半年、バズワードとして耳にする”NFT”。既存の大手SNSサービスでもNFTを用いた機能やサービスのリリースが増えている。
本稿ではTwitterとLINEを例にNFTをどのように活用しようとしているのかを紹介する。
TwitterアイコンをNFTと紐付ける機能が登場
Twitter社は海外向けに提供している有料サブスクリプション「Twitter Blue」の機能としてNFTをアイコンと連携できるように2022年からなった。
現在はTwitter for iOSアプリ内でプロフィール画像を設定する事ができ、連携したアイコンは六角形で表示されるのも特徴の1つだ。以下はTwitter Blueのプロフィール。
アイコンをクリックするとNFTトークンIDや所有者情報などが表示される仕組みになっている。
経済圏を活用した「LINE NFT」を4月13日リリース
海外を軸としたNFTの波だが、日本国内の大手SNSも大きく動いている。
日本最王手SNS・メッセージアプリ「LINE」の暗号資産事業・ブロックチェーン関連事業を担う子会社「LVC株式会社」は4月13日にNFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」の提供を開始すると発表した。
初期ラインナップは、計17コンテンツと連携。7ジャンル100種類以上のNFTの販売が決定しているとのこと。
今後はソフトバンクやZホールディングス(Yahoo!等の運営会社)のグループ企業との協業を通じ、色々なNFT体験を提供していくと発表した。
Yahoo!やSBなどと連携もある独自の経済圏を用いNFTをより身近にする事を目標としている。
LINEは2018年に「LINE Blockchain Lab」を設立し、ブロックチェーンの研究・開発に取り組んできており、開発者が簡単に「LINE Blockchain」上でNFT等のトークンを発行しサービスを構築できる環境や、ユーザーがLINEアカウント一つで手軽にNFTなどの管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」などを提供していた。
また、2021年6月には、LINE Blockchain基盤のNFTが取引できる「NFTマーケットβ」の提供を開始するなどNFT体験に必要なパーツを揃え、国内企業の中では最も気合の入っている事がうかがえる。
一般にNFTの管理はMetaMaskなどのウォレットで行うがLINE NFTでは同社が開発したウォレットで管理可能とのこと。